クラシック 初めて物語

クラシック音楽初心者のためのクラッシク音楽案内

〜第2回 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」〜

 今回は誰でも知っている「ダダダダ−ン」の運命です。
 正直言って、この曲は誰でも知っていますよね。音楽の授業では必ず聴くことがありますし、CMやBGMなどでもよくかかっていますよね。でも、よく聴くことができるのは実は第1楽章のみなんです。あの旋律は第1楽章の旋律です。
 でも、何でこの曲はこんなにも有名なんでしょうか?名曲であることは誰もが認めるとして、理由は何なんでしょうか?
 まず、だれにとってもわかりやすい主題が第1楽章から第4楽章まで貫かれていることでしょう。全部「ダダダダーン」が貫かれています。次に「暗から明」へという構成がなされている点でしょう。第1楽章の運命の壁とぶつかったような主題から、第4楽章の勝利の旋律までわかりやすい物語を聴くことができます。
 ただ、注意しなければならないのは、「運命」という副題です。これは、ベートーヴェンの弟子アントン・シントラーが「冒頭の4つの音(ダダダダーン)は何を示すのですか」と質問したことに対して「運命はこのように扉をたたくのだ」とベートーヴェンが答えたということが由来のようですが、別に「標題音楽」ではないのです。
 この曲は、「絶対音楽」であるという点を念頭において鑑賞するべきです。第1楽章が過酷な運命との遭遇、第2楽章で休養、第3楽章で運命との闘争、第4楽章で勝利との解釈は「標題音楽的」といわざるを得ません(某学校教科書ではそういうことが書いてあります)。その解釈自体は完全な間違いとはいえないのですが、その観点からだけで解釈できるものではないのです(義務教育段階での理解ならそれでもいいとおもいますが)。むしろ、この曲を作曲した当時のベートーヴェンのおかれた状況を知ったほうがこの曲の意味を知る点で有益でしょう。
 この曲自体の解釈だけでなく、後世の曲への影響もこの曲を有名曲とする理由になります。例えば、ブラームスの交響曲第1番やチャイコフスキーの交響曲第4番、さらには吉松隆の交響曲第5番への影響など、多方面への影響もまた、この曲の価値を高めるに充分な理由をもつでしょう。

 お薦めCD

 1.Beethoven;Sym No 5 & 6
 Herbert von Karajan , Berlin Philharmonic Orchestra
 カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

 現代的な演奏。だれでも好きになれるスタンダード演奏。

 2.Beethoven: Symphonies Nos. 5 & 6
 John Eliot Gardiner , Orchestre Revolutionnaire et Romantique
 ガーディナー指揮 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク

 もっと現代的な演奏。特に第4楽章の高速演奏は聴いて損はない。

 3.

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