〜第4回 モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」〜
今回も前回に引き続きモーツアルトの交響曲です。今回は第41番「ジュピター」です。この「ジュピター」という名前はモーツアルトの最高峰の曲ということで、ギリシャ神話の最高至上神の名前からつけられました。だた、「ジュピター」という名前はヨハン・ペーター・ザーロモンという人がつけたらしいので、モーツアルトの命名ではありません。
この曲について語れるだけの力を私は持っていません。曲の構造から何から何までモーツアルト時代の最高峰の技法がふんだんに使われているためです。
一言いえるとすれば、この交響曲の一番の聴き所は「第4楽章」のフーガであるという点です。いきなり第4楽章を聴いてもありがたみがわかりませんから、とりあえず第1楽章を聴いて、第2、第3楽章は飛ばして、一気に第4楽章を聴いてみましょう。対位法の極みです。対位法の理論的なことがわかってなくても、聴くだけですばらしい構成をしていることがわかります。この第4楽章こそがモーツアルトの一つの頂点です。
お薦めCD
1.18世紀オーケストラ , ブリュッヘン指揮
すさまじく気迫と熱気を感じさせる演奏。40番とのカップリング。しかも1500円で買えます。
2.スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ドレスデン
正直いって、古臭い演奏です。でもモーツアルト指揮者として名を馳せたスウィトナーの渾身のフーガが聴けます。
3. ホグウッド指揮, エンシェント室内管弦楽団
古楽器によるモーツァルト交響曲の先駆け的演奏。現代オーケストラの重厚な響きでなく、当時はこんな風に軽快な響きだったのだろうことを想像させる。ただ、今となっては昔の研究成果の記録って感じも否めない。
この曲について語れるだけの力を私は持っていません。曲の構造から何から何までモーツアルト時代の最高峰の技法がふんだんに使われているためです。
一言いえるとすれば、この交響曲の一番の聴き所は「第4楽章」のフーガであるという点です。いきなり第4楽章を聴いてもありがたみがわかりませんから、とりあえず第1楽章を聴いて、第2、第3楽章は飛ばして、一気に第4楽章を聴いてみましょう。対位法の極みです。対位法の理論的なことがわかってなくても、聴くだけですばらしい構成をしていることがわかります。この第4楽章こそがモーツアルトの一つの頂点です。
お薦めCD
1.18世紀オーケストラ , ブリュッヘン指揮
すさまじく気迫と熱気を感じさせる演奏。40番とのカップリング。しかも1500円で買えます。
2.スウィトナー指揮 シュターツカペレ・ドレスデン
正直いって、古臭い演奏です。でもモーツアルト指揮者として名を馳せたスウィトナーの渾身のフーガが聴けます。
3. ホグウッド指揮, エンシェント室内管弦楽団
古楽器によるモーツァルト交響曲の先駆け的演奏。現代オーケストラの重厚な響きでなく、当時はこんな風に軽快な響きだったのだろうことを想像させる。ただ、今となっては昔の研究成果の記録って感じも否めない。
〜第3回 モーツァルト 交響曲第40番〜
第3回は、モーツァルトです。だれでも知っている有名な作曲家ですね。そのモーツアルトなんですが、名曲がありすぎて何を最初に紹介したらいいか正直迷ってしまいました。ここはオーソドックスに交響曲でいこうかということで、『交響曲第40番』を選びました。多くのクラシック案内本でも必ず紹介されていますしね。
さて、モーツァルトの交響曲ですが、最初に作曲したのはなんと8歳ごろなんですね。まさしく「神童」です。モーツアルトは人生の中で41曲の交響曲を作曲していますが、その中でもっとも優れているといわれているのが1788年から夏ごろに1ヶ月半という短期間で作曲された、交響曲第39番、交響曲第40番、交響曲第41番「ジュピター」の3曲です。この3曲はそれぞれ違った性格を持っています。
今回ご紹介する交響曲第40番はモーツアルトにしてはめずらしく、全体的に暗い雰囲気を持っています。まず、第1楽章をじっくり聞いてみましょう。本当にモーツァルト?と思うくらい暗〜い旋律です。でも、何か美しさも感じます。ぜひ、第4楽章まで通しで聴いてみて下さい。
正直、私にはモーツァルトをあれこれ語るだけの力はないのでこの辺で終わりにさせていただきます。
※モーツァルトの作品には、K550みたいな番号が付いていますが、これはケッヘル番号とよばれています。詳しくはケッヘル番号の項目を見てください。
お薦めCD
1.18世紀オーケストラ , ブリュッヘン指揮
すさまじく気迫と熱気を感じさせる演奏。41番とのカップリング。しかも1500円で買えます。
2.ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 , アーノンクール指揮
これは、むちゃくちゃ過激な40番。アーノンクールのやりたいことをとことんやってしまった演奏。こういう解釈もあり。
3. ホグウッド指揮, エンシェント室内管弦楽団
古楽器によるモーツァルト交響曲の先駆け的演奏。現代オーケストラの重厚な響きでなく、当時はこんな風に軽快な響きだったのだろうことを想像させる。ただ、今となっては昔の研究成果の記録って感じも否めない。
さて、モーツァルトの交響曲ですが、最初に作曲したのはなんと8歳ごろなんですね。まさしく「神童」です。モーツアルトは人生の中で41曲の交響曲を作曲していますが、その中でもっとも優れているといわれているのが1788年から夏ごろに1ヶ月半という短期間で作曲された、交響曲第39番、交響曲第40番、交響曲第41番「ジュピター」の3曲です。この3曲はそれぞれ違った性格を持っています。
今回ご紹介する交響曲第40番はモーツアルトにしてはめずらしく、全体的に暗い雰囲気を持っています。まず、第1楽章をじっくり聞いてみましょう。本当にモーツァルト?と思うくらい暗〜い旋律です。でも、何か美しさも感じます。ぜひ、第4楽章まで通しで聴いてみて下さい。
正直、私にはモーツァルトをあれこれ語るだけの力はないのでこの辺で終わりにさせていただきます。
※モーツァルトの作品には、K550みたいな番号が付いていますが、これはケッヘル番号とよばれています。詳しくはケッヘル番号の項目を見てください。
お薦めCD
1.18世紀オーケストラ , ブリュッヘン指揮
すさまじく気迫と熱気を感じさせる演奏。41番とのカップリング。しかも1500円で買えます。
2.ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 , アーノンクール指揮
これは、むちゃくちゃ過激な40番。アーノンクールのやりたいことをとことんやってしまった演奏。こういう解釈もあり。
3. ホグウッド指揮, エンシェント室内管弦楽団
古楽器によるモーツァルト交響曲の先駆け的演奏。現代オーケストラの重厚な響きでなく、当時はこんな風に軽快な響きだったのだろうことを想像させる。ただ、今となっては昔の研究成果の記録って感じも否めない。
〜第2回 ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」〜
今回は誰でも知っている「ダダダダ−ン」の運命です。
正直言って、この曲は誰でも知っていますよね。音楽の授業では必ず聴くことがありますし、CMやBGMなどでもよくかかっていますよね。でも、よく聴くことができるのは実は第1楽章のみなんです。あの旋律は第1楽章の旋律です。
でも、何でこの曲はこんなにも有名なんでしょうか?名曲であることは誰もが認めるとして、理由は何なんでしょうか?
まず、だれにとってもわかりやすい主題が第1楽章から第4楽章まで貫かれていることでしょう。全部「ダダダダーン」が貫かれています。次に「暗から明」へという構成がなされている点でしょう。第1楽章の運命の壁とぶつかったような主題から、第4楽章の勝利の旋律までわかりやすい物語を聴くことができます。
ただ、注意しなければならないのは、「運命」という副題です。これは、ベートーヴェンの弟子アントン・シントラーが「冒頭の4つの音(ダダダダーン)は何を示すのですか」と質問したことに対して「運命はこのように扉をたたくのだ」とベートーヴェンが答えたということが由来のようですが、別に「標題音楽」ではないのです。
この曲は、「絶対音楽」であるという点を念頭において鑑賞するべきです。第1楽章が過酷な運命との遭遇、第2楽章で休養、第3楽章で運命との闘争、第4楽章で勝利との解釈は「標題音楽的」といわざるを得ません(某学校教科書ではそういうことが書いてあります)。その解釈自体は完全な間違いとはいえないのですが、その観点からだけで解釈できるものではないのです(義務教育段階での理解ならそれでもいいとおもいますが)。むしろ、この曲を作曲した当時のベートーヴェンのおかれた状況を知ったほうがこの曲の意味を知る点で有益でしょう。
この曲自体の解釈だけでなく、後世の曲への影響もこの曲を有名曲とする理由になります。例えば、ブラームスの交響曲第1番やチャイコフスキーの交響曲第4番、さらには吉松隆の交響曲第5番への影響など、多方面への影響もまた、この曲の価値を高めるに充分な理由をもつでしょう。
お薦めCD
1.Beethoven;Sym No 5 & 6
Herbert von Karajan , Berlin Philharmonic Orchestra
カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
現代的な演奏。だれでも好きになれるスタンダード演奏。
2.Beethoven: Symphonies Nos. 5 & 6
John Eliot Gardiner , Orchestre Revolutionnaire et Romantique
ガーディナー指揮 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
もっと現代的な演奏。特に第4楽章の高速演奏は聴いて損はない。
3.
正直言って、この曲は誰でも知っていますよね。音楽の授業では必ず聴くことがありますし、CMやBGMなどでもよくかかっていますよね。でも、よく聴くことができるのは実は第1楽章のみなんです。あの旋律は第1楽章の旋律です。
でも、何でこの曲はこんなにも有名なんでしょうか?名曲であることは誰もが認めるとして、理由は何なんでしょうか?
まず、だれにとってもわかりやすい主題が第1楽章から第4楽章まで貫かれていることでしょう。全部「ダダダダーン」が貫かれています。次に「暗から明」へという構成がなされている点でしょう。第1楽章の運命の壁とぶつかったような主題から、第4楽章の勝利の旋律までわかりやすい物語を聴くことができます。
ただ、注意しなければならないのは、「運命」という副題です。これは、ベートーヴェンの弟子アントン・シントラーが「冒頭の4つの音(ダダダダーン)は何を示すのですか」と質問したことに対して「運命はこのように扉をたたくのだ」とベートーヴェンが答えたということが由来のようですが、別に「標題音楽」ではないのです。
この曲は、「絶対音楽」であるという点を念頭において鑑賞するべきです。第1楽章が過酷な運命との遭遇、第2楽章で休養、第3楽章で運命との闘争、第4楽章で勝利との解釈は「標題音楽的」といわざるを得ません(某学校教科書ではそういうことが書いてあります)。その解釈自体は完全な間違いとはいえないのですが、その観点からだけで解釈できるものではないのです(義務教育段階での理解ならそれでもいいとおもいますが)。むしろ、この曲を作曲した当時のベートーヴェンのおかれた状況を知ったほうがこの曲の意味を知る点で有益でしょう。
この曲自体の解釈だけでなく、後世の曲への影響もこの曲を有名曲とする理由になります。例えば、ブラームスの交響曲第1番やチャイコフスキーの交響曲第4番、さらには吉松隆の交響曲第5番への影響など、多方面への影響もまた、この曲の価値を高めるに充分な理由をもつでしょう。
お薦めCD
1.Beethoven;Sym No 5 & 6
Herbert von Karajan , Berlin Philharmonic Orchestra
カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
現代的な演奏。だれでも好きになれるスタンダード演奏。
2.Beethoven: Symphonies Nos. 5 & 6
John Eliot Gardiner , Orchestre Revolutionnaire et Romantique
ガーディナー指揮 オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク
もっと現代的な演奏。特に第4楽章の高速演奏は聴いて損はない。
3.
〜第1回 ヴィヴァルディ『四季』〜
第1回目は誰でもご存知のヴィヴァルディの『四季』です。『四季』というくらいだからちゃんと「春」「夏」「秋」「冬」の4つの曲があります。各曲はそれぞれ3楽章からなっています。だから、CDで聴くときはトラック1が「春」、トラック2が「夏」・・・って思うとこれは間違い。トラック1から3までが「春」、トラック4から6までが「夏」・・・って形なので間違えないように(私自身が初心者の頃そう間違えてました)。
ちなみに、この曲ってほとんどの人が学校の音楽の時間で聴いた経験があるでしょうし、テレビなどでもBGMやイントロクイズでしょっちゅう出てきて知っていると思います。
みなさんは、それらの経験から『四季』に対してどういうイメージを持っていますか?
おそらく「春」の第1楽章のメローディがすぐに頭に思い浮かび、ムーディーなイメージを持っていないでしょうか?たしかにそのような演奏が主流を占めている時代もありました。しかし、最近ではあらたな解釈の演奏が増えてきています。いわゆる古楽器オーケストラといわれる団体の演奏です。
では、なぜそのような演奏が増えてきたのでしょうか?そう、演奏家側が素っ頓狂なことをして目立ちたいからです・・・ではなくて、ヴィヴァルディはこの曲を、当時としては「前衛音楽」として書いたからです。むずかしいことは省きますが、とにかく当時としてはかなり「ブッ飛んだ」ことをやってみせているのです。そのことが明らかになったために、過激な演奏が増えてきています。
過激に関連して言うと、この「四季」は、実は『和声と創意への試み』の最初の4つの曲をさしています。タイトルからわかるようにこの曲は「試み」だったわけです。だから過激な演奏が出てくるのもうなずけますね。
あと、補足として、「四季」の各楽章にはソネット(ヨーロッパの定型詩)がつけられています(作者不明)。これを読んでイメージを膨らましましょう。標題音楽ですから。
お薦めCD
・ Vivaldi: Le quattro stagioni (The Four Seasons)
Europa Galante (合奏), Fabio Biondi (Violin)
ビオンディは「四季」を2回録音していますが、1回目の方が、若々しい激しさにあふれていてお薦めです。ちなみに、チェンバロは今コンチェルトイタリアーノのリーダーをしているアレッサンドリー二です。チェンバロの枠組みまでガチャガチャならしてすさまじいことやってます。
・Vivaldi: Le quattro stagioni
ドゥイリオ・ガルフェッテイ(Vnとマンドリン)
ディエゴ・ファソリス指揮
イ・バロッキスティ(古楽器)
CLAVES 50-2204
上記のビオンディより過激な演奏です。しかも、楽譜にはないリコーダーが随所に顔を出します。過激だけど雑じゃないのがこのオーケストラのすごいところ。
・ Vivaldi: Le quattro stagioni
イ・ムジチ合奏団
これはスタンダード。昔のまっとうな演奏を知るにはいいCDです。
ちなみに、この曲ってほとんどの人が学校の音楽の時間で聴いた経験があるでしょうし、テレビなどでもBGMやイントロクイズでしょっちゅう出てきて知っていると思います。
みなさんは、それらの経験から『四季』に対してどういうイメージを持っていますか?
おそらく「春」の第1楽章のメローディがすぐに頭に思い浮かび、ムーディーなイメージを持っていないでしょうか?たしかにそのような演奏が主流を占めている時代もありました。しかし、最近ではあらたな解釈の演奏が増えてきています。いわゆる古楽器オーケストラといわれる団体の演奏です。
では、なぜそのような演奏が増えてきたのでしょうか?そう、演奏家側が素っ頓狂なことをして目立ちたいからです・・・ではなくて、ヴィヴァルディはこの曲を、当時としては「前衛音楽」として書いたからです。むずかしいことは省きますが、とにかく当時としてはかなり「ブッ飛んだ」ことをやってみせているのです。そのことが明らかになったために、過激な演奏が増えてきています。
過激に関連して言うと、この「四季」は、実は『和声と創意への試み』の最初の4つの曲をさしています。タイトルからわかるようにこの曲は「試み」だったわけです。だから過激な演奏が出てくるのもうなずけますね。
あと、補足として、「四季」の各楽章にはソネット(ヨーロッパの定型詩)がつけられています(作者不明)。これを読んでイメージを膨らましましょう。標題音楽ですから。
お薦めCD
・ Vivaldi: Le quattro stagioni (The Four Seasons)
Europa Galante (合奏), Fabio Biondi (Violin)
ビオンディは「四季」を2回録音していますが、1回目の方が、若々しい激しさにあふれていてお薦めです。ちなみに、チェンバロは今コンチェルトイタリアーノのリーダーをしているアレッサンドリー二です。チェンバロの枠組みまでガチャガチャならしてすさまじいことやってます。
・Vivaldi: Le quattro stagioni
ドゥイリオ・ガルフェッテイ(Vnとマンドリン)
ディエゴ・ファソリス指揮
イ・バロッキスティ(古楽器)
CLAVES 50-2204
上記のビオンディより過激な演奏です。しかも、楽譜にはないリコーダーが随所に顔を出します。過激だけど雑じゃないのがこのオーケストラのすごいところ。
・ Vivaldi: Le quattro stagioni
イ・ムジチ合奏団
これはスタンダード。昔のまっとうな演奏を知るにはいいCDです。
はじめまして
はじめまして。とりん・かりんです。
クラシックを聴き始めて10年くらいになります。
集めたCDは400枚くらいでしょうか。
最近、クラシックを聞き始めたという人から、
「何から聴き始めたらいいか」
という質問を受けました。おそらく、クラシックにこれまで縁のなかった方は、膨大な曲の中から何を聴けばいいかわからない状態だと思います。
また、
「クラシックの紹介本や雑誌を読むと独特の単語がありよくわからない」
という方もいらっしゃると思います。
そこで、私がこれまでの経験から得た知識を元に、初心者の方のための案内をしたいとおもいます。
クラシックを聴き始めて10年くらいになります。
集めたCDは400枚くらいでしょうか。
最近、クラシックを聞き始めたという人から、
「何から聴き始めたらいいか」
という質問を受けました。おそらく、クラシックにこれまで縁のなかった方は、膨大な曲の中から何を聴けばいいかわからない状態だと思います。
また、
「クラシックの紹介本や雑誌を読むと独特の単語がありよくわからない」
という方もいらっしゃると思います。
そこで、私がこれまでの経験から得た知識を元に、初心者の方のための案内をしたいとおもいます。



